風蘭 | Furan

風の景色

2019
竹紙、楮紙、三椏紙、画仙紙に墨
麻布柿渋染・温泉染
パネル張り
420×594㎜

第8回大分の若い風展(於大分県立美術館OPAM)出展作品。
表具の布は温泉染研究家でアーティストの行橋智彦氏に依頼。染料を柿渋、媒染に各種の温泉を用いるなどして、8枚の麻布を茶から黒のグラデーションに染めてもらい、それぞれの色と私が身を置くこの土地の風から感じる景色を重ね合わせて制作した。墨という素材にこわだるのと同様に、表具に用いる素材もまた作品の一部として自ら責任をもって意味ある選択をしたいとの思いでの試み。

風の景色1〈朝,遠い海を眺める私に吹く風〉
日・海・望
風の景色8 〈夜,水面に映る月を眺める私に吹く風〉
うかぶつきふねおよぐさかな